甲南大学 知能情報学部 神原研究室


ロボットによる「話しながらなでる」動作による痛み知覚の軽減

ロボットで「痛いの痛いの飛んでいけ~」は実現できるのか
研究概要 近年、人工知能、ロボティクス技術の進化により人間と対話を行うロボットが注目されており、ロボットによる「話す」のみ、「なでる」のみの動作より、「話しながらなでる」動作が、より人に快感情を与えることが明らかになっています。一方、「話しながらなでる」動作は、快感情の誘発という心理的影響のみではなく、「いたいのいたいの飛んでいけ」の例のように、間接的に身体的苦痛を緩和される効果があると言われていますが、その効果を定量的に示した例はありません。本研究では、ロボットによる「話しながらなでる」動作が、心理的影響のみならず、身体的苦痛の知覚を変化させるかを検証することを目的としています。ロボットよる「いたいのいたいの飛んでいけ」の実現を目指します。

関連文献
  • Kota Nieda, Taishi Sawabe, Masayuki Kanbara, Yuichiro Fujimoto, Hirokazu Kato, "Investigating the Efficacy of Pain Relief Through a Robot's Stroking with Speech," HRI '24: Companion of the 2024 ACM/IEEE International Conference on Human-Robot Interaction, ACM, pp.794-797, Boulder, Colorado, USA, 11 Mar. 2024.https://doi.org/10.1145/3610978.3640664
  • 新江田航大, 澤邊 太志, 神原 誠之, 藤本 雄一郎, 加藤 博一, "ロボットの「話しながらなでる」動作による痛み知覚の軽減効果の評価," HCGシンポジウム2023, 電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ, pp.1-6, 北九州コンベンション協会, 2023年12月12日
  • 新江田航大, 澤邊 太志, 神原 誠之, 藤本 雄一郎, 加藤 博一, "ロボットの「話しながらなでる」動作が人の痛み知覚に与える影響の調査," 電子情報通信学会 クラウドネットワークロボット研究会(CNR), 電子情報通信学会, 北海道, 2023年8月9日

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