甲南大学 知能情報学部 神原研究室


ロボットとの日常的対話意欲を向上さるテレビ雑談ロボット

ロボットとの対話意欲を向上させるTV雑談ロボット

盛り上がり共有ができるロボットとパブリックビューイング


研究概要 年齢を問わず独居世帯が増加することに伴い,現実世界においての日常的な発話が不足している問題を解決するために、対話ロボットが話し相手となることで,人の日常的なコミュニケーションを促進する取り組みが注目されています。対話ロボットが社会的に活用されるためには,ユーザが対話ロボットと日常的に利用し続けたいと思う“ 継続利用意欲 ”が維持され続ける必要です。ある.本研究では、TV を見ている人と共に対話を行う TV 雑談ロボットを用いて、”魅力的な発話文生成”・“ 臨場感を高める発話 ”技術を提案することで、人との対話意欲の向上を試みました。TV を見ている人と共に対話を行う TV 雑談ロボットを用いて、提案手法の主観評価とともに、生理指標を用いた客観的評価を行いました。その結果、有意に実験参加者に共感しているという印象を与え、提案手法を適用したロボットが継続利用意欲の促進に貢献することが示されました。これは、これまで心理学分野において定性的に効果が唱えられてきた対話技術を、客観的かつ定量的に評価を行い、今後対話ロボットが社会的に普及・活用されるための技術として非常に大きな社会的意義を生み出す可能性があります。
関連文献
  • Shogo Nishimura, Daiki Kimata, Wataru Sato, Masayuki Kanbara, Yuichiro Fujimoto, Hirokazu Kato, Norihiro Hagita, "Positive Emotion Amplification by Representing Excitement Scene with TV Chat Agents," Sensors , Vol.20, No.24, p.7330, Dec. 2020. https://doi.org/10.3390/s20247330
  • Shogo Nishimura, Takuya Nakamura, Wataru Sato, Masayuki Kanbara, Yuichiro Fujimoto, Hirokazu Kato, Norihiro Hagita, "Vocal Synchrony of Robots Boosts Positive Affective Empathy ," Applied Sciences, Vol.11, No.6, p.2502, Mar. 2021. https://doi.org/10.3390/app11062502

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